見た目には白く清潔に見えるマスクでも、数時間使用した内部では目に見えない変化が進行しています。衛生微生物研究機関などの検証実験によると、着用後4時間を経過した不織布マスクの内側には、口腔内由来の常在菌(ブドウ球菌や連鎖球菌など)が数万個単位で付着・増殖していることが報告されています。
マスク内部は、体温による温もり(約35℃前後)と吐く息による高湿度(90%以上)が保たれており、細菌やカビ類にとって極めて繁殖しやすい熱帯雨林のような環境です。この状態のまま半日以上放置すると、雑菌が放つ代謝物質によって特有の嫌な臭いが発生します。この臭いこそが、雑菌繁殖が限界に達している決定的なサインです。
さらに深刻なのがマスク再利用衛生リスクです。一度外した使い捨てマスクを「もったいないから」と翌日も使ったり、机の上に直置きして再着用したりすると、外側に付着した花粉、ウイルス飛沫、大気中のホコリが手や口元へ移行します。不織布マスク取り替え時期を先延ばしにすることは、衛生対策どころか感染や肌トラブルの引き金になりかねません。