ポスターは、絵画鑑賞のようにじっくり眺めるものではなく、「歩いている人の視線を強制的に奪うメディア」です。どれほど崇高な理念を描いていても、画面全体がぼんやりしていれば誰の記憶にも残りません。入選作品の多くは、緻密な計算に基づいた平和ポスター構図デザインを採用しています。
まず意識すべきは「主役の配置」です。画面の真ん中にモチーフを置く「日の丸構図」は力強い反面、平凡になりやすい難点があります。おすすめは画面を縦横3分割した交点に主役を置く「三分分割法」、あるいは画面を斜めに横切る「対角線構図」です。たとえば、左下から右上へ向かって暗い色から明るい色へとグラデーションを展開させることで、「困難から希望への歩み」という物語を構図自体で表現できます。
続いて重要なのが平和ポスター色の塗り方コツです。中学校の美術で主に使用されるポスターカラー(不透明水彩絵の具)の真価を引き出すには、絵の具と水の比率の徹底管理が欠かせません。審査会場で悪目立ちするのは、水分が多すぎて画用紙が波打ち、筆ムラが透けてしまっている作品です。
絵の具は「少しとろみのあるヨーグルト状」を目安に溶き、筆の進行方向に対して一定の圧力をかけながら塗っていきます。主役と背景の境界線には「補色関係(例:青と橙、黄色と紫)」を意図的に配置し、主役の輪郭が浮き出るように設計します。背景を塗る際は、広い面を平筆で一気に塗り重ね、完全に乾いてから手前のモチーフを描き進めることで、濁りのないシャープな画面に仕上がります。