犬の耳が臭い・黒い耳垢の正体は?マラセチア外耳炎の原因と最新治療

犬の耳が臭い・黒い耳垢の正体は?マラセチア外耳炎の原因と最新治療

犬の耳が臭い・黒い耳垢の正体は?マラセチア外耳炎の原因と最新治療とはどのようなものなのか? 専門的な分析を簡潔に解説します。

マラセチア外耳炎が疑われる場合、動物病院では耳垢を採取して顕微鏡で観察する「耳垢細胞診(顕微鏡検査)」を実施します。ピーナッツ型や雪だるま型をしたマラセチア菌が多数確認されれば診断が確定します。治療の基本は、耳道内を清潔にする「耳洗浄」と、菌を叩く「マラセチア点耳薬・外用薬による治療法」の二本柱です。

一般的な動物病院における診療項目の費用相場と処置内容は以下の通りです。

診療・処置項目処置の詳細・目的動物病院の費用相場編集部の見解・通院目安初診料・再診料全身状態・耳介の視診および触診1,000円〜2,500円経過観察のため1〜2週ごとの通院が基本。耳垢顕微鏡検査マラセチア菌・細菌・耳ダニの有無を特定1,000円〜2,000円菌数の増減を客観的に測る必須ステップ。院内耳洗浄処置専用洗浄液で耳道奥の頑固な耳垢を徹底除去1,500円〜4,000円汚れの上から薬を塗っても効かないため不可欠。抗真菌点耳薬処方抗真菌薬+抗炎症ステロイド合剤(自宅投与)2,500円〜5,000円最近は1回の投与で持続する長時間作用型も登場。合計目安(1回あたり)検査・処置・内服/点耳薬を含む標準治療6,000円〜12,000円前後重症度や基礎疾患の有無により総額は変動。

初発かつ軽度の場合、犬のマラセチア完治までの期間は適切な点耳治療を開始してからおおむね2週間〜4週間が標準です。ただし、「見た目が綺麗になった」「痒がらなくなった」からといって飼い主の独断で薬を中断すると、生き残った菌がすぐに再燃します。顕微鏡検査で菌数がゼロ(または正常基準値内)になったことを獣医師が確認するまで治療をやり切ることが鉄則です。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。