テレビの視聴環境は大きく変化した。かつてのお茶の間中心のリアルタイム視聴から、TVerやHuluといった配信サービスによる個人視聴への移行が進んだことで、トークバラエティ番組の切り取られ方も一変している。スマートフォンで手軽に切り抜き動画や見逃し配信を観る視聴者が増えた結果、文脈を無視した発言の一部だけが拡散されやすくなった。
番組全体を通した文脈の中では愛のあるいじりやオチとして成立していた発言が、ネット上でテキスト化・断片化された瞬間、過激な暴言として一人歩きしてしまう。配信時代の到来は、出演者と視聴者の間の心理的距離感を歪め、「不快感」を抱く層を生み出しやすい構造を作り出している。