ネット上の掲示板やSNSでは、大会が近づくたびに「埼玉は私立3強(あるいは4強)で決まり」「公立高校に勝機はない」といった極端な言説が散見されます。しかし、高校野球 埼玉大会 ネットの反応と球場の現場で起きているリアルな戦況の間には、小さくないギャップが存在します。
事実として、近年の公立校(春日部東、上尾、市立川越など)は、徹底したデータ分析と1人の絶対的エースを中心にした「守り勝つ野球」でシード私立を幾度となく追い詰めています。特に秋の大会は、私立の強打者たちも木製に近い低反発金属バットの芯で捉えきれないケースが多く、好投手が低めにボールを集めればロースコアの接戦に持ち込める構造が生まれています。
また、「夏に主力だった選手が多い学校が有利」という見方も短絡的です。新チーム発足からの約2カ月間、実戦経験の少なさを補うためにどれだけ実戦形式のシート打撃やオープン戦を消化できたか、ベンチワークが機能しているかという指導陣のマネジメント力こそが、秋の波乱を生み出す真の要因です。