入江氏の転落劇において、最も心を痛めていたのが相方の矢部太郎氏でした。矢部氏は『大家さんと僕』で第22回手塚治虫文化賞短編賞を受賞し、漫画家・イラストレーターとして独自の立ち位置を確立していた矢先の出来事でした。
解雇騒動の当時、矢部氏は「入江の行動について僕も責任を感じています」と真摯にコメントを発表し、コンビとしての正式な解散宣言は出さないまま、静かに入江氏の再起を見守る道を選びました。多くの人が「絶縁したのではないか」と推測しましたが、真相は全く異なります。
現在も2人は定期的に連絡を取り合っており、互いの誕生日や節目のタイミングでは連絡を取り合う良好な関係を保っています。入江氏がピカピカを立ち上げた際も、矢部氏は陰ながらエールを送り、入江氏も「矢部には迷惑をかけ続けた。彼の活動の邪魔だけは絶対にしない」と自著で強い敬意を表明しています。
気になるお笑い芸人としての復帰の可能性についてですが、入江氏本人に芸能界へ戻る意思はありません。過去の対談番組やインタビューでも「自分にはもうテレビの世界に戻る資格はないし、戻るつもりもない。今は清掃業に命を懸けている」と明言しています。テレビ番組にゲストとして単発出演し、経営者としての経験談を語ることはあっても、コンビで漫才の舞台に立つような芸能活動への未練はきっぱりと断ち切っています。