「オッドアイの黒猫をペットショップで購入したい」「いくら出せば手に入るのか」という相談がネット掲示板や知恵袋などで散見されますが、市場での生体販売における実態は全く異なります。
1. 生体価格がつかない理由
オッドアイの黒猫は遺伝的な掛け合わせで狙って生み出せるものではありません。遺伝的突然変異やキメラという偶発的な事象に依存するため、正規のブリーダーであっても意図的な繁殖は不可能です。そのため、ペットショップの店頭に並ぶことは基本的にあり得ず、定価や相場は存在しません。
2. 保護猫・里親募集での出会い
実際にオッドアイの黒猫と暮らしている飼い主の多くは、保護猫シェルター、地域猫の譲渡会、動物愛護センターからの引き取りをきっかけとしています。雑種(ミックス)の黒猫の母猫から生まれた子猫の中に、偶然オッドアイの個体が含まれていたというケースが最も現実的な出会いの形です。
3. 悪質業者や「オッドアイ詐欺」への注意
近年、希少価値の高さを悪用し、子猫特有の青い瞳「キトンブルー」(生後2ヶ月頃までに本来の色へ変化する一時的な青目)をオッドアイと偽って高額販売する悪質なケースが報告されています。また、意図的に近親交配を繰り返して奇形や遺伝病のリスクを高める繁殖業者も存在するため、「高額な希少猫」として販売されている生体には決して安易に手を出さない姿勢が求められます。
【プロの結論】オッドアイ黒猫の飼育に向いている人・慎重になるべき人の判断基準
オッドアイの黒猫との暮らしを検討するにあたり、以下の基準を照らし合わせて客観的に判断することが重要です。
- 向いている人の条件:
- 「希少性やステータス」ではなく、一頭の猫としての生命そのものに愛情を注げる人
- 定期的な眼科検診や健康診断を怠らず、医療費の確保ができる経済的基盤がある人
- 保護猫団体や地域シェルターとの信頼関係を築き、正規の譲渡手順を踏める人
- 慎重になるべき人の条件:
- SNSの映えや自慢のツールとして珍しい猫を探している人
- 「幸運を運んでくれるペット」というスピリチュアルな見返りだけを期待している人
- 目の変色などの体調変化に気づく観察力や、通院のための時間的余裕がない人