近年、日本の航空輸送産業全体でセキュリティ強化の動きが強まっている。これに伴い、保安検査場通過締切ルールの運用は以前にも増して厳格化された。昔のように「数分遅れてもスタッフが走って案内してくれる」という甘い期待は通用しない。搭乗ゲートのドアが閉まる時間は厳密に管理されており、1人の遅れが便全体の遅延に直結するからだ。
盲点となりやすいのが、大型手荷物の預け入れやペット・車椅子の受託手続きである。これらは自動手荷物預け機(Self Baggage Drop)では対応できず、有人カウンターでの対応が必要となるため、繁忙期には預け入れだけで30分以上待たされるケースもある。さらに、刃物類やモバイルバッテリーの機内持ち込み制限に伴う再検査も混雑の大きな要因だ。保安検査場に到着した時点で締切5分前だったとしても、長蛇の列に阻まれて時間内に機器を通れなければアウトとなる。