都市開発および商業立地論の視点から捉え直すと、ラウンドワン府中本町駅前店の退場と跡地再開発は、日本の郊外都市が直面している構造変革を如実に物語っています。
高度経済成長期から昭和末期にかけては「駅前総合スーパー(GMS)が買い物を一手に引き受ける時代」でした。それが平成期に入るとロードサイド型モールの台頭とネット通販の普及により、駅前の大型箱モノ建築は「体験型アミューズメント」へとテナントを入れ替え、延命を図りました。しかし、築40年を超えた躯体は令和の脱炭素・耐震基準に耐えられず、最終的に「分譲マンションと生活利便インフラ」へバトンを渡すという、都市空間の3世代サイクルがここに完結したと言えます。
【プロの結論】現在の府中エリアで遊興施設を選ぶ明確な判断基準
ラウンドワン府中本町駅前店という巨大インフラを失った現在、府中周辺でエンターテインメントや余暇を過ごす際には、目的別に明確な施設選択が求められます。
【府中駅周辺の既存施設(くるる等)を選ぶべき層】
最新のクレーンゲームやプライズ獲得、映画鑑賞、駅直結での飲食を重視するファミリー層やカップルに向いています。タイトーステーション府中くるる店をはじめ、ゲーム特化型の構成としては国内屈指の規模を誇るため、ボウリングや体を動かすアクティビティを伴わないライトな娯楽には最適です。
【近隣のメガアミューズメントへ遠征すべき層】
「ボウリングのレーン予約」「カラオケとのセット利用」「深夜営業」「スポッチャでのスポーツ体験」を求める層は、府中市内のみで完結させることは困難です。自家用車を利用してラウンドワンスタジアム武蔵村山店へアクセスするか、公共交通機関で中央線沿線(吉祥寺・西国分寺方面)の専門店をピンポイントで使い分ける割り切りが必要不可欠となっています。