「漆の木に触ってしまったかもしれない」と気付いたときは、時間との勝負になります。ウルシオールは油溶性の成分であるため、皮膚に付着してから時間が経つほど皮脂膜を通じて浸透していきます。
触れた直後の最優先アクションは、大量の流水と石鹸(または中性洗剤)で擦らずに洗い流すことです。ゴシゴシと擦ると成分を皮膚の奥へすり込んでしまうため、泡で包み込むようにして速やかに洗い流してください。衣服に付着した場合も他の洗濯物と分け、作業用洗剤などでしっかり洗う必要があります。
すでに赤みやかゆみが出現してしまった場合の治し方としては、炎症を素早く鎮めるステロイド外用薬が基本となります。軽症であれば、薬局で購入できる市販のステロイド軟膏(プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルやフルオシノロンアセトニド配合のもの)が有効です。
ただし、患部を冷やしてかゆみを紛らわせつつ、水疱が広がったり顔や陰部など皮膚の薄い部位に症状が出たりした場合は、自己判断を避けて速やかに皮膚科を受診してください。医療機関では強力なステロイド外用薬や抗アレルギー薬の内服、重症時のステロイド内服薬などが処方され、早期の沈静化が図られます。