札幌の温泉といえば真っ先に定山渓温泉が想起されますが、小金湯温泉との決定的な違いはどこにあるのでしょうか。その核心は「泉質」と「滞在のスケール感」にあります。
定山渓温泉の主たる泉質が「ナトリウム-塩化物泉」であり、塩分による強い保温・発汗作用を特徴とするのに対し、小金湯温泉の泉質は弱アルカリ性単純硫黄温泉です。ほのかな硫黄の香りが漂う湯は、余分な皮脂や角質を優しく落とす「美肌の湯」として名高く、湯上がり後の肌触りが滑らかになるのが特徴です。神経痛、筋肉痛、関節のこわばり、冷え性、疲労回復への優れた効能が認められています。
また、数十万人の観光客が訪れる定山渓の華やかさに対し、小金湯は山懐に抱かれた静寂が支配しています。温泉街の散策や食べ歩きを楽しみたい場合は定山渓、周囲の目を気にせず湯と自然だけに没頭したい場合は小金湯という使い分けが、通の間での定石となっています。