閉園発表から現在に至るまで、利用者の間ではノスタルジーと現実的な評価の双方が交錯しています。当時のSNS投稿やコミュニティ上の証言を分析すると、としまえんという空間が東京の下町・城西エリアの住民にとっていかに固有の存在であったかが浮き彫りになります。
「子供の頃から夏休みといえばとしまえんのプールだった。あの独特のローカルな賑わいが失われた喪失感は大きい」「豊島園駅を降りてすぐ広がる緑と木製ベンチの空気感が好きだった」といった、三世代にわたる思い出を惜しむ声が圧倒的多数を占めました。一方で、閉園直前に来園したヘビーユーザーからは、「最後の方はプールのコンクリートの剥がれや、休止中のアトラクションが目立ち、維持の限界が肌で感じられた」「昭和の遺産を現代の安全基準で維持するのは限界だったのだろう」という、現場を観察した冷静な納得の声も記録されています。
また、2023年以降に誕生した「ハリーポッタースタジオツアー東京」に対しても、「世界最先端の展示クオリティに圧倒された」とインバウンドを含め絶賛される一方で、「地元住民がふらっと散歩や水遊びができるかつての気軽さが恋しい」という地域密着型コミュニティならではの哀愁も根強く残っています。