中央に堂々と配置された黄色い五芒星には、国家の根幹を支えるメッセージが封じ込められています。黄色はベトナム民族の明るい精神や豊かな大地を表すとともに、アジア系民族としての肌の色を象徴しています。
とりわけ注目すべきは、ベトナム国旗の5つの光条(星の角)が持つ意味です。この5つの先端は、国家建設と防衛に不可欠な5大階層である「労働者・農民・知識人・青年・兵士の団結」をダイレクトに表現しています。
革命初期、分断されがちだった社会各層をひとつの強い絆で結びつけるため、この5者の連帯が不可欠とされました。誰かひとつの階層が欠けても国家は成り立たないという理念が、あの均整のとれた星のフォルムに具現化されているのです。