京都特有の入り組んだ路地が、捜査の足を鈍らせている。事件現場周辺は住宅が密集しているにもかかわらず、防犯カメラの死角が点在するエリアだった。児童が足を踏み入れたとされる路地から先、足取りはぷつりと途切れている。
「これほどの手がかりの少なさは異例だ」。ベテラン捜査員は険しい表情で語る。ボランティアによる捜索活動も拡大しているが、有力な目撃情報は集まっていない。時間の経過とともに現場の痕跡が薄れる中、捜査班はわずかな手がかりを求めて周辺のNシステムや通行車両のドライブレコーダー映像の解析を急いでいる。