通夜の場に持参する香典において、最も間違いが生じやすいのが紙幣の「向き」と「表裏」です。慶事(結婚式など)では肖像画が表側かつ上部に来るように揃えますが、弔事ではその正反対の作法が求められます。
原則として、中袋の表面(金額などを書く側)に対して、お札の裏面(肖像画がない側)が向くように配置します。さらに、肖像画が描かれている側が底面(下側)へ位置するように差し込むのが長年の慣習です。これには「顔を伏せて悲しみに暮れる」「目立たないように深く身を潜める」という意味合いが込められています。複数枚の紙幣を包む場合は、すべての向きを寸分違わず揃えるのが大原則です。