結論から明かすと、NHK放送博物館は大人から子どもまで完全に入館料無料で一般開放されています。特別企画展の開催期間中であっても別途料金を徴収されることはなく、館内の全フロアを自由に巡ることができます。
ネットの掲示板やSNS上では時折、「入館時に受信契約の確認を求められるのではないか」「個人情報を細かく書かされるのではないか」といった真偽不明の憶測が書き込まれるケースも見受けられます。しかし、現地取材および関係者への聞き取りによれば、エントランスで求められるのは混雑把握のための簡単な人数カウントや任意アンケート程度であり、受信契約の有無を問われたり個人情報を詮索されたりする事実は一切ありません。
では、なぜこれほどの一等地で膨大なアーカイブを抱えながら、完全無料の運営が維持されているのでしょうか。その背景には、NHK放送博物館 入館料無料の理由として、放送法に基づく公共的使命が深く関係しています。
NHK(日本放送協会)は放送法によって「あまねく日本全国において受信できるように豊かで、かつ、良い放送を行う」とともに、放送文化の向上と保存に寄与することが義務付けられています。同館は営利を目的としたアミューズメント施設ではなく、国民共有の文化的財産である放送史料を保存・公開するための「社会還元施設・研究教育機関」として位置づけられています。税金や個別のチケット代ではなく、視聴者から広く集められた受信料等を原資とする文化活動の一環として還元されているからこそ、万人が無償で学べるオープンな環境が担保されているのです。