「出発5分前なのにバス乗り場が見つからない」「目の前にあるバス停に行ったら市内路線バスだった」――SNSやネットの知恵袋、レビューサイトには、名鉄バスセンターを目指した旅行者たちの悲痛な叫びが連日投稿されています。現地を取材すると、利用者が罠にハマる背景には、名古屋駅特有の3つの構造的トラップが存在することが判明しました。
第1のトラップは、名鉄バスセンターが地上のロータリーではなく、「名鉄百貨店メンズ館の3階・4階」という商業ビル内部に組み込まれた立体構造(空中バスターミナル)である点です。一般的な地方都市や駅前のバスターミナルをイメージしていると、「ビルの中に入ってエスカレーターを上がる」という発想に至らず、地上を探し回ってタイムアウトを迎えてしまいます。
第2のトラップは、駅の反対側にある「JRハイウェイバスのりば」との誤認です。新幹線の改札がある太閤通口を出ると、すぐ目の前に巨大なJR高速バス乗り場が広がっています。他県からの遠征者が「バスターミナル=ここだ」と思い込み、直前になって「乗る予定の名鉄運行便がない」と気づき、反対側の桜通口方面へ猛ダッシュする事態が日常茶飯事となっています。
第3のトラップが、名古屋駅地下街「サンロード」の視認性の難しさです。雨を避けて地下街からアクセスしようとすると、複数の商業施設が複雑に接続する迷宮の中で案内サインを見失い、現在地を完全に見失ってしまうケースが後を絶ちません。