交際が報じられてから約3年が経過した1988年秋、二人の関係は予期せぬ形で終焉を迎えることになります。その最大の引き金となったのが、1988年11月に発生した木村一八による傷害事件でした。
当時19歳だった木村一八は、東京都内でタクシー運転手に重傷を負わせる暴行事件を起こし、逮捕されました。父である横山やすしが涙ながらに謝罪会見を開き、日本中に大きな衝撃を与えたこの事件により、木村一八は出演予定の作品をすべて降板し、少年院送致となるなど芸能活動の無期限休止を余儀なくされました。
当時、中山美穂は女性アイドル界のトップに君臨し、数々のヒット曲と主演ドラマを抱える「事務所の看板」でした。社会的影響の大きさとタレントイメージの保護という観点から、周囲のスタッフや事務所関係者による厳格な隔離措置が取られたことは想像に難くありません。関係者の手記や当時の芸能誌の取材でも、「本人の感情とは別の次元で、現実的に交際を継続することが不可能な状況へと追い込まれた」と分析されています。
若さゆえの情熱で結ばれていた二人の関係は、この事件とそれを取り巻く過酷な現実によって、決定的なピリオドを打つこととなりました。