ネット上の情報やSNSの写真を見る中で生じがちな誤解として、「完全な天然の氷瀑である」という思い込みが挙げられます。
実は、尾ノ内百景氷柱は地元「西秩父商工会青年部」や地域ボランティアの尽力によって創出される人工と自然のハイブリッドアートです。両神山から湧き出る沢水を約500メートルにわたってパイプで引き込み、木々の枝や斜面に網状のスプリンクラーを設置して、夜間の放射冷却を利用しながら少しずつ散水・凍結を繰り返して巨大な造形を作り上げています。
過疎化が進む山間地域において、「冬場の観光客減少を食い止め、地域の魅力を発信したい」という住民の熱意から誕生した経緯があり、現地を訪れることでその手作りの温もりと技術の結晶を肌で感じ取ることができます。
また、「冬しか訪れる価値がない」というのも大きな誤解です。尾ノ内渓谷は新緑の初夏や、10月下旬から11月中旬に見頃を迎える「尾ノ内渓谷 紅葉 時期」にも素晴らしい表情を見せます。鮮やかに色づいたモミジやカエデが深い谷を染め上げ、吊り橋から見下ろす清流とのコントラストは小鹿野町屈指の景勝地として親しまれています。
小鹿野町内には、伝統の「小鹿野歌舞伎」ゆかりのスポットや、名物の「わらじカツ丼」、美肌の湯として知られる両神温泉など多彩な観光資源が集積しており、通年での周遊観光が楽しめるエリアです。