ネット上の情報やSNSの写真だけを見て訪れると、思わぬトラブルに直面することがあります。現地を訪れる前に把握しておくべき3つの盲点を整理しました。
第1の誤解は、「湖の周りは遊歩道で一周できる」という思い込みです。倶多楽湖の周囲約8kmは急峻な火口壁と鬱蒼とした原生林に覆われており、一般道が通っているのはごく一部の湖畔エリアのみです。それ以外の外輪山や水際一帯は私有地および自然環境保全地区となっており、立ち入り禁止エリアに指定されています。無断で湖岸の奥へ踏み入る行為は自然保護法違反や遭難のリスクに直結します。
第2の注意点は、冬季通行止めの厳格なスケジュールです。道道350号(倶多楽湖公園線)は豪雪と凍結のため、例年11月下旬から翌年4月下旬まで全区間が冬期通行止めとなります。この期間中は登別温泉側からも車で湖畔へ行くことは一切できません。冬の倶多楽湖を一目見たい場合は、登別温泉ロープウェイを利用してクマ牧場山頂の展望デッキから遠望するのが唯一の手段となります。
第3の重大なリスクがヒグマの出没情報です。倶多楽湖を囲む白老町・登別市の山林一帯は、道内でも有数のヒグマ高密度生息域です。湖畔周辺の林道や外輪山周辺では初夏から秋にかけて頻繁に目撃情報が寄せられます。見通しの悪い茂みに近づかない、単独で早朝・夕方に林道を歩かない、残飯やゴミを絶対に放置しないといった基本的な熊対策が不可欠です。