投球を行った翌日も、休むことなくDHとして打席に立ち続ける。メジャーリーグベースボールの歴史上、過去に誰も経験したことのない運動量を継続すること自体が異次元の試みだ。投打両面でのフル稼働は、筋肉の疲労回復や神経系の消耗において、通常の投手の倍以上の負荷をかける。
投手としての登板日はもちろん、前後数日間のコンディショニングは微細なレベルでコントロールされる。スイング動作と投球動作という、異なる身体の使い方を高い次元で切り替える作業は、心身に膨大なエネルギーを要求する。
二刀流という唯一無二のスタイルを長期的に維持するためには、イニング数や球数の機械的な追求ではなく、身体の発するサインを正確に読み取るアプローチが不可欠だ。究極の二刀流像は、従来の野球概念を絶えず書き換え続けている。