現地取材班が広島駅ekieのおみやげ館を定点観測したところ、平日の夕方から週末にかけて、出張帰りのビジネスパーソンと観光客が明確に異なる購買行動を示している実態が浮かび上がってきました。
大手IT企業に勤務する30代女性(東京都在住)は、新幹線の出発を待つコンコースで次のように証言してくれました。「以前は職場の人数分が入った巨大なもみじ饅頭の大箱を買っていましたが、配るときにどうしても義務感が出てしまっていました。今はekieのレモンパティスリーで、個包装がおしゃれなサブレ缶を選んでいます。『これ本当に広島土産ですか?すごく可愛い!』とフロアの同僚から会話が弾むようになり、私自身の旅の満足度も上がりました」。
一方、知恵袋やSNS上のリアルな意見を検証すると、意外な盲点も浮き彫りになります。「尾道プリンを買いたかったが、新幹線の移動時間が4時間を超えるため保冷剤の限界で断念した」「生もみじ饅頭はあまりに美味しくて配る前に自宅で消費してしまった」といった、賞味期限や温度管理に関する現場ならではの苦悩が少なくありません。
また、地元広島の百貨店外商関係者は「近年、手土産に対するリクエストとして『お菓子以外の気の利いた調味料や上質な雑貨』を挙げるお客様が約35%増加しています。食の嗜好が多様化するなか、保存が利き、かつ広島のクラフトマンシップを感じさせる工芸品やオイル漬けの需要が確実に定着しています」と証言しており、ギフト需要の多層化を裏付けています。