毎晩の試合終了後、X(旧Twitter)やスポーツナビのコメント欄、5ちゃんねるの実況スレッドは、贔屓球団の勝敗を超えた本塁打の話題で埋め尽くされます。本塁打王争いネットの反応をソーシャルリスニングツールで定点観測すると、ファンが抱く感情のリアリティが鮮明に見えてきます。
ネット上で特に熱く語られているのは、「低反発気味の統一球環境でなぜ彼だけが別格なのか」という驚嘆の声です。「他の打者が外野フライでフェンス手前に失速するなか、あの打球だけスタンド中段まで突き刺さる」「弾道がまるでメジャーリーガー」といった書き込みが数万インプレッションを集め、バッティングフォームのスロー映像を自ら検証する熱心なファンも少なくありません。一方で、「敬遠や厳しい内角攻めが増えて記録がストップするのではないか」という、ライバル球団の徹底マークに対する懸念の声も根強く存在します。
球場の外野スタンドに足を運ぶと、その熱狂はさらに肌身に迫ってきます。打席に立つだけでスタジアム全体の空気が一変し、スマートフォンを構えて放物線の瞬間を逃すまいとする観客の姿が内野席まで広がっています。打球がバットに乗った瞬間、球場全体が一瞬の静寂に包まれ、次の瞬間に轟音のような歓声へと変わるカタルシスは、現地観戦でしか味わえない唯一無二の魅力です。