グランキューブ大阪を訪れる人が最も戸惑うのが、建物の垂直方向へのスケール感です。事前に大阪府立国際会議場フロアマップを確認しておかないと、現地で移動の罠に巻き込まれることになります。
地上1階のエントランスからメインホールの入場口がある5階ホワイエまでは、長いシースルーエスカレーターを何基も乗り継ぐ動線になっています。特に注意すべきは終演後の規制退場です。2,700人以上の観客が一斉に下りエスカレーターやエレベーターに殺到するため、安全確保の観点から厳しい階段・エスカレーター制限が敷かれます。ホール客席を出てから建物の外に出るまでに20分以上を要することも珍しくありません。遠征先から当日の新幹線や夜行バスで帰還するスケジュールを組んでいる場合、終演時間から最低でも45分から1時間の余裕を確保しておくことが決定的に重要です。
また、自家用車で来場するドライバーを悩ませるのが大阪府立国際会議場駐車場料金のシステムです。地下には約300台規模の大型自走式駐車場が完備されているものの、コンサートや一般的な催事の来場者に対する「イベント駐車割引」は原則として設定されていません。周辺の中之島エリアはビジネス街であるため、平日の日中上限料金が適用されない時間帯に長時間駐車すると、料金が跳ね上がるリスクを孕んでいます。車を利用する場合は、中之島4丁目・5丁目周辺や阿波座方面のコインパーキング(当日最大料金設定ありの区画)を事前にリサーチしておくのが賢明な防衛策です。
さらに現場で役立つ裏ルートとして知っておきたいのが、リーガロイヤルホテル大阪連絡通路の存在です。グランキューブ大阪の2階フロアは、隣接する名門ホテル「リーガロイヤルホテル大阪」と屋根付きの専用デッキ連絡通路で直結しています。雨天時や冬場の寒風が吹きすさぶ日でも、外気に触れることなくホテル館内へと移動できます。混雑する1階メイン出入口を避けて優雅にホテル側へ抜け、そこからタクシーを拾ったりシャトルバス乗り場へ向かったりするルートは、常連の間で重宝されている定番の知恵です。