濱田祐太郎の名を一躍全国区にしたのが、2018年に開催された第16回『R-1ぐらんぷり』での優勝劇です。エントリー数3,795人の頂点に立ち、大会史上初となる「視覚障害を持つピン芸人の優勝」という快挙を成し遂げました。
審査員や観客を唸らせたのは、同情を一切寄せ付けない「圧倒的な話術の純度」でした。視覚障害者特有の日常の不便さや周囲とのズレを、被害者意識ではなくカラッとした毒舌と自虐、そして緻密に計算された客観的な視点で笑いに変えるスタイルは、お笑い界に新風を吹き込みました。
ちなみに、彼が所属したNSC大阪35期は、ゆりやんレトリィバァをはじめ、ガンバレルーヤ、からし蓮根、ラニーノーズ、コウテイ(解散)など、賞レースを賑わせる実力派がひしめく黄金世代です。同期たちも濱田の実力を早くから認めており、「障害に関係なく、純粋にネタが面白いライバル」として切磋琢磨してきた背景があります。