「逆だったかもしれねぇ」というセリフが飛び出したのは、原作コミックス『NARUTO -ナルト-』単行本第52巻・第485話「近く…」です。アニメ版では『NARUTO -ナルト- 疾風伝』第215話「二人の宿命」に該当します。
物語の舞台は、緊迫の「五影会談」の直後でした。木ノ葉隠れの里の上層部である志村ダンゾウを討ち果たし、一族の真実を知って木ノ葉の完全崩壊を目論むうちはサスケ。その前にかつての師であるはたけカカシや春野サクラが立ち塞がりますが、憎悪に染まったサスケは容赦なく冷酷な刃を向けます。そこに絶妙なタイミングで駆けつけたのがうずまきナルトでした。
かつての「終末の谷」を彷彿とさせるように、千鳥と螺旋丸が激突し、精神世界のような空間で2人は言葉を交わします。狂気的な笑みを浮かべて復讐の正当性を説くサスケに対し、ナルトは拳を交えたことで相手の心の奥底にある底知れぬ孤独と痛みを完全に理解します。その対話の中で、ナルトがサスケの境遇を受け止めながら静かに呟いたのがこの名セリフでした。