現代の予防医学・機能性医学の現場において、ターメリックの応用範囲は肝機能サポートにとどまらない。アメリカ国立補完統合衛生センター(NCCIH)の調査や各国の臨床試験では、全身の恒常性維持に対する幅広いベネフィットが報告されている。
まず挙げられるのが、血管内皮機能の改善と生活習慣病リスクの低減だ。クルクミンの抗酸化作用は、悪玉コレステロール(LDL)の酸化を防ぎ、血管をしなやかに保つ手助けをする。また、インスリン感受性を改善し、血糖値の急激な乱高下を穏やかにする作用も注目を集めている。
さらに刺激的なのは、脳機能へのアプローチだ。加齢とともに減少する脳由来神経栄養因子(BDNF)の発現をサポートし、記憶力や気分の安定に寄与する可能性が示唆されている。日々の集中力を高め、将来的なブレインヘルスの維持を目指すビジネスパーソンの間でも、日常的なターメリック摂取が定着しつつある。