会計検査院の門を叩くには、人事院が実施する国家公務員採用試験(総合職または一般職大卒程度)に合格した上で、同院での「官庁訪問(面接選考)」を突破する必要があります。
就職情報サイトや受験生コミュニティにおける官庁訪問の評判では、「政策官庁のような華やかなプレゼン力よりも、論理の緻密さ、粘り強さ、数字へのアレルギーがないか」が厳格に見られるとされています。面接では、架空の不正支出事例に対する突っ込みどころを問われるなど、適性を見極める独自質問が課される傾向にあります。
組織図を見ると、トップに位置するのは3名の検査官で構成される「検査官会議」であり、その下に実務部隊である「事務総局」が配置されています。事務総局内には、各省庁の政策分野ごとに対応した第1局から第5局までの検査局が設置され、数千億円規模の国家プロジェクトを監視しています。
- 第1局:国会、裁判所、内閣官房、財務省などの中枢機関を担当
- 第2局:総務省、法務省、外務省、文部科学省などを担当
- 第3局:厚生労働省、国土交通省の社会資本整備などを担当
- 第4局:農林水産省、経済産業省、環境省などを担当
- 第5局:防衛省、道路・鉄道関連の独立行政法人などを担当
現場の若手職員の手記やOBの証言によると、「入社数年目であっても、相手省庁の課長補佐や局長クラスと対峙してデータの根拠を詰める場面がある」とされ、若いうちから権限と責任の大きさを実感できる職場環境が整っています。