福井の街を長年支えてきた京福バスですが、近年実施されたダイヤ改正の最新動向を見ると、平日の日中や休日の運行本数削減、不採算路線のコミュニティバス移管が目立ちます。利用者の間では「急に本数が減って不便になった」という戸惑いの声も少なくありません。
この減便の根本的な理由について交通政策関係者や業界内部の取材データを紐解くと、背景には深刻化する運転手不足の構造的真相が存在します。2024年4月から適用された自動車運転業務の時間外労働上限規制(年960時間規制)の定着に伴い、従来の勤務シフト維持が物理的に不可能となりました。さらに、ベテランドライバーの定年退職と若手採用難が重なり、会社側は「安全運行を担保するための計画的減便」という苦渋の決断を迫られた経緯があります。
現在、京福バスは主要幹線(福井駅発着の基幹路線)へのリソース集中を進めつつ、郊外路線では行政主導のオンデマンド交通や地域デマンドタクシーとの役割分担を加速させています。利用にあたっては、従来の感覚で停留所に向かうのではなく、最新の運行ダイヤを都度確認する習慣が不可欠です。