日常生活で発声に違和感を覚えた際、単なる喉の疲れなのか、それとも神経性の障害なのかを見極めることは容易ではありません。代表的な分類と初期症状の特徴を把握しておくことが重要です。
1. 内転型痙攣性発声障害(全体の約9割を占める)
発声時に左右の声帯が強くぶつかり合い、声が絞り出されるような状態になります。 ・「あ・い・う・え・お」などの母音から始まる言葉で声が詰まりやすい
・電話口での第一声や挨拶がスムーズに出ない
・息苦しさを伴いながら無理やり声を絞り出している感覚がある
・ささやき声や裏声、泣き声、笑い声などは比較的スムーズに出せる
2. 外転型痙攣性発声障害(比較的まれなタイプ)
発声時に声帯が開きすぎてしまい、呼気が漏れて力強い声が出せなくなります。 ・話そうとすると激しいかすれ声(気息性嗄声)になる
・途中で声が抜けてささやき声のようになってしまう
・長文を話し続けると極端に息が切れる
上記のような特徴に心当たりがある場合、一般的な耳鼻咽喉科だけでなく、喉の運動機能を専門に診察できる音声外来(ボイスクリニック)での精密な内視鏡検査が推奨されます。