ネット上の情報やレシピ解説で見落とされがちなのが、計量スプーンの「正しいすりきり方」です。計量スプーンに調味料をすくい、柄のフチを使って平らに均す動作ですが、粉類(小麦粉、片栗粉、粉砂糖)では扱い方によって重量が最大20%以上狂います。
袋から直接スプーンでギュッと押し込むようにすくうと、粉の隙間の空気が押し出されて圧縮され、小麦粉小さじ1(標準3g)が4g近くまで重くなってしまいます。正しいすりきり方は、スプーンで粉をふんわり山盛りにすくった後、ヘラや箸の背を使って余分な粉を水平に落とす方法です。スプーンをトントンと机に打ち付けて平らに均す行為は、粉が密着して重くなるため調理科学的にはNG作法とされています。
また、液体調味料を計る際の「表面張力」も注意が必要です。計量スプーンの縁ギリギリまで盛り上がった状態は5mlを超えて約5.5〜6mlに達しています。液面がスプーンのフチと水平になる状態が正確な小さじ1です。