アスパラベーコン巻きを焼いている最中にバラバラとほどけてしまう最大の理由は、「肉の熱収縮」と「水分の蒸発」にあります。ベーコンは加熱されるとタンパク質が凝固して急激に縮む性質を持っています。アスパラに巻き付けたベーコンの端が固定されていない状態で加熱されると、縮む力に引っ張られて外側へと反り返り、結果として全体が解体されてしまうのです。
この問題を解消し、アスパラベーコン巻きをつまようじなしで剥がれない方法としてプロが実践しているのが、以下の3つのステップです。
第1に、アスパラに対してベーコンを少し斜めに当て、らせん状に1〜2センチほど重ねながら巻き付ける巻き方のコツを守ることです。重なり部分が少ないと加熱時の収縮で隙間が生じ、剥がれの原因になります。
第2に、接着剤の役割を果たす「薄力粉(または片栗粉)」をアスパラ全体に薄く茶こしで振っておく手法です。粉がアスパラから染み出る余分な水分を吸い取り、加熱時にベーコンの内面とアスパラをしっかり密着させます。
第3に、最も決定的なのが「巻き終わりを必ず下にしてフライパンに並べ、最初に動かさず焼き固める」ことです。ベーコンに含まれる脂とタンパク質が熱で溶け合い、巻き終わりの継ぎ目が焼き固まることで自然な糊(のり)の役割を果たします。焼き始めてから最初の1分間は菜箸で触らず、底面がしっかり焼き固まるのを待つことが失敗を防ぐ鉄則です。