日本国内において、本作はテレビ放送の歴史とも深く結びついている。日本テレビ系『金曜ロードショー』で幾度となくノーカット放送されるたび、視聴率は跳ね上がり、SNS上では「バルス」の瞬間に天文学的な投稿数が記録される社会現象が定着した。
なぜ人々は、結末を知り尽くしているにもかかわらず、画面の前に釘付けになるのか。その答えの一端は、田中真弓が発するパズーの言葉の「純度」にある。大人になるにつれて忘れてしまいがちな、損得勘定のない勇気や、誰かを無条件に信じる強さ。テレビ画面越しに響くパズーの声は、時代の移り変わりや視聴者の年齢に関わらず、いつでもあの少年の日の純粋な衝動を呼び覚ましてくれる。