1980年代後半、TBSドラマ『パパはニュースキャスター』で田村さんが演じたプレイボーイのニュースキャスター役は、彼の新境地を開いた。ひょんなことから3人の娘たちの父親になるというコミカルかつ心温まるストーリーは、最高視聴率を記録し大ヒットとなった。画面の中の「困惑しながらも愛おしそうに娘たちと接するパパ」の姿に、視聴者は親しみと魅力を感じ取った。
だが、実際の家庭における田村さんは、ドラマ以上の深い愛情を娘に注いでいた。どれほど多忙な撮影スケジュールであっても、娘の学校行事や大切な節目には陰ながら気を配り、休みの日には静かに家族との時間を過ごしたという。劇中での軽妙な演技とは対照的に、家庭では一貫して控えめで、温かい言葉と眼差しで愛娘の成長を見守り続けた。