緊迫する東アジアで再評価される「平和の絆」――日韓の未来を拓く歴史の遺産とは

緊迫する東アジアで再評価される「平和の絆」――日韓の未来を拓く歴史の遺産とは

緊迫する東アジアで再評価される「平和の絆」――日韓の未来を拓く歴史の遺産とはにまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。

通信使の旅路は、想像を絶する規模の国家プロジェクトだった。漢陽(現在のソウル)を出発し、釜山から船で瀬戸内海を渡り、大坂、京都を経て江戸を目指す。その道程は往復で約1年近くに及び、随行する人員は毎回300人から500人規模にのぼった。

日本側が彼らをもてなすために費やした予算は、現在の価値で数百億円に達したとも言われる。各地の藩は最高の料理と宿舎を用意し、街道を整備した。これは単なる将軍の権威誇示にとどまらず、最先端の学問や芸術を日本国内に呼び込むための、国家規模のインフラ投資でもあったのだ。

山田 真由
著者

山田 真由

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