こうしたベテラン主導のアクションシーンを牽引してきた筆頭といえば、間違いなくトム・クルーズだろう。『ミッション:インポッシブル』シリーズで見せる命がけのフライトスタントや超高層ビルからのダイブは、CG全盛の時代にあって本物の迫力をスクリーンに刻み込んできた。彼が体現した「自ら身体を張る」スタイルこそが、現在のエンタメ界全体に強い刺激を与え続けている。
さらに世界的なメガヒットとなった『トップガン マーヴェリック』では、過酷なG(重力加速度)に耐えながら実機に搭乗する撮影を自ら主導し、興行面でも圧倒的な成功を収めた。彼が示したのは単なる肉体的な強さだけではない。映画にかける執念と徹底したプロフェッショナル精神が、年齢という壁を易々と飛び越えられることを証明してみせたのだ。