八木原被告の生い立ちを遡ると、その原点は北海道東部の釧路市にあります。釧路市内の公立小中学校に通っていた八木原被告は、周囲から「おとなしく目立たないが、真面目な生徒」と評されていました。この釧路市の中学校時代、合唱部に所属していたことで、のちに被害者となる長谷知哉さんと運命的な接点を持つことになります。当時から互いを知る間柄でしたが、この段階では深刻なトラブルに発展する兆候は見られませんでした。
中学校を卒業後、八木原被告は札幌市西区に所在する私立高校の札幌山の手高校へ進学します。同校は女子バスケットボール部をはじめとするスポーツ強豪校として全国的に知られていますが、普通科には多様な進路を目指す生徒が集まります。高校時代の八木原被告は大きなトラブルを起こすこともなく、ごく平穏な高校生活を送っていました。
高校卒業後の2023年春、子ども教育や発達心理を学ぶため、北海道江別市にある札幌学院大学 人文学部 こども発達学科へ進学。将来は保育士や幼稚園教諭などを視野に入れていたとされ、キャンパスから近いJR函館本線の大麻駅周辺にある単身者向けアパートで一人暮らしをスタートさせました。