今回の開発の背景には、長期にわたって進められてきた日本橋再生計画の揺るぎない思想が存在する。長年、日本橋の頭上を覆っていた首都高速道路の撤去・地下化工事が本格化し、空を取り戻すプロセスと連動しながら、新しい街並みが形作られている。
ここで追求されているのは、過去の歴史を打ち消すのではなく、伝統と未来をモザイクのように組み上げる都市デザインだ。水辺の遊歩道と超高層ビルが滑らかにつながり、歩行者がゆったりと回遊できる歩行者ネットワークが整備されている。かつての河川文化と現代の都市生活が見事に融合しつつある。