こうした表現の進化を支えているのが、作画ツールの劇的な進歩だ。株式会社セルシスが開発・提供する「CLIP STUDIO PAINT」は、イラストレーターのみならずアニメーション制作の現場でもデファクトスタンダードとしての地位を確立している。ブラシエンジンのカスタマイズ性やベクターレイヤーの追従性は、滑らかなストロークが求められる風のエフェクト作画において欠かせない。
特に近年では、タイムライン機能を用いたコマ送り確認や、空気の流れをシミュレートする各種ブラシ素材の充実により、個人クリエイターでも劇場用アニメに匹敵する複雑な気流表現を直感的に構築できる環境が整った。ハードウェアの高速化と相まって、描画時のレイテンシー(遅延)が極小化されたことも、ストロークの勢いをダイレクトに画面へ反映させる後押しとなっている。