「てぇてぇ」という言葉の直接的な意味は、感情が高ぶるほど素晴らしいものを称える「尊い(とうとい)」です。では、なぜこのような独特の響きに変化したのでしょうか。その発祥には、ネットスラング特有の「パロディ文化」と「方言化」が深く関わっています。
言葉の構造としては、「とうとい」→「とーてぇ」→「てぇてぇ」という母音変化(連母音の融合)を辿っています。これは江戸言葉や北関東方言、そして『ドラゴンボール』の主人公・孫悟空(CV:野沢雅子)の独特な訛りを模したネットミームが下地になっています。「オラ、たまげたぞ」「てぇしたもんだ」といった悟空の口調をオタクカルチャーに当てはめ、「オラ、この関係性がてぇてぇ(尊くてたまげた)」と表現したのが原型とされています。
2010年代半ばからふたば☆ちゃんねるや5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)、Twitter(現X)の二次創作界隈で局所的に使われていたこの表現ですが、ネットコミュニティ全体を巻き込むキラーワードへと押し上げたのは、2018年に台頭したバーチャルYouTuber(VTuber)カルチャーでした。