業界関係者の証言や内部資料によれば、現在の創価学会芸術部には俳優、ミュージシャン、お笑い芸人、裏方のスタッフに至るまで、広範囲なエンターテインメント従事者が所属している。しかし、かつてのように「組織の広告塔」として表立って信仰をアピールする若手は著しく減少した。所属メンバーの多くは、定期的に開かれる「芸術部勤行会」や小規模な車座の会合で自らの苦悩やキャリアの葛藤を共有し合う、一種のメンタルケアコミュニティとして機能させているのが実態だ。
表からは見えにくい現場の裏側として、芸能界における派閥意識の減退が挙げられる。昭和や平成の時代に散見された「芸術部員同士の引き上げ」や「番組キャスティングへの影響」といった噂は、コンプライアンスが厳格化した現代のテレビ局やプロダクションにおいてはほぼ姿を消した。むしろ、宗教に対する社会的なアレルギーを警戒し、自らの所属を自発的に伏せる「隠れ部員」の増加が顕著となっている。長年メディアが報じてこなかった「巨大組織の集票マシン」という固定観念と、現場で活動する個々のタレントが抱く現実とのギャップは、かつてないほど広がっている。