嘔吐恐怖症を克服する治し方と原因|予期不安を断ち切る治療ステップ

嘔吐恐怖症を克服する治し方と原因|予期不安を断ち切る治療ステップ

嘔吐恐怖症を克服する治し方と原因|予期不安を断ち切る治療ステップの概要と注目ポイントを一挙に解説しました。

嘔吐恐怖症は、単独で存在するだけでなく、他の精神疾患と併発したり誤診されたりすることが珍しくありません。特に「パニック障害」や「会食恐怖症(社交不安症)」とは症状の外見が酷似しているため、臨床現場でも精緻な鑑別が求められます。

疾患区分主たる恐怖の焦点回避行動・身体症状の特徴専門的な見解・鑑別のポイント嘔吐恐怖症
(エメトフォビア)自身または他者の嘔吐そのもの、および胃の不快感。吐瀉物の目撃回避、食事制限、吐き気止め常備、胃部膨満感。「死ぬかもしれない」ではなく「吐くかもしれない」が恐怖の根源。限局性恐怖症に分類。パニック障害
(広場恐怖併発型)急激な発作そのもの、発作による「死」や「発狂」への恐怖。激しい動悸、過呼吸、窒息感、密閉空間や高速道路の回避。パニック障害との関連性は深く、嘔吐への不安から二次的にパニック発作を発症するケースが多い。会食恐怖症
(社交不安症)他者からの否定的評価、人前で恥をかくこと。飲み込めない(嚥下障害)、手の震え、大人数での会食拒絶。会食恐怖症との違いは、一人きりの空間でも嘔吐を恐れるかどうか。他者の目がなくても怖ければ嘔吐恐怖が主因。

臨床の場において重要なのは、これらが単一で発症するとは限らないという点です。嘔吐への恐怖心が出発点となり、電車内でパニック発作を起こすようになって「広場恐怖症を伴うパニック障害」を併発したり、「人前で吐いたら軽蔑される」という羞恥心が加わって会食恐怖症を重ねて発症したりする事例が数多く報告されています。正確な病理を見誤ったまま対症療法を続けても改善は望めないため、恐怖のコア(核)が何にあるのかを見極めることが治療の第一歩となります。

加藤 愛美
著者

加藤 愛美

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。