最も多くのユーザーが迷うのが、「化粧水や乳液を塗る前と後のどちらで貼るべきか」という手順の壁です。結論から言えば、原則として「洗顔直後、何も塗っていない完全に乾いた素肌」に貼るのが鉄則です。
これには明確な物理的・皮膚科学的根拠が存在します。一般的なハイドロコロイドパッチや保護パッチは、皮膚の表面張力と乾燥した角質層に密着することでその性能を発揮します。化粧水で水分が残っていたり、乳液やクリームの油分膜が皮膚表面を覆っていたりすると、密着力が激減して数時間で端から浮き上がってしまいます。
さらに深刻なのは、油分を含んだ乳液やクリームを塗った上からパッチで密閉(オクルーシブ)してしまうケースです。毛穴の出口にフタをされ、油分をエサとするアクネ菌の活動が局所的に急激なブーストをかけられる環境が完成してしまいます。スキンケアの全工程を終えてからパッチを貼りたい場合は、綿棒に精製水や低刺激のふき取り化粧水を含ませ、ニキビ患部とその周囲数ミリの油分・水分だけをピンポイントで拭き取り、完全に乾いたのを確認してから貼付するという二度手間を惜しんではいけません。
また、貼る最適なタイミングは、肌の代謝活動が活発化し、外的な摩擦刺激が最小限に抑えられる「就寝前」です。入浴後にしっかり水分を拭き取り、患部にパッチを密着させた後、パッチを避けるようにして周囲の顔全体へ保湿スキンケアを行うのが、最も剥がれにくく安全な手順となります。