美容専門カウンターに寄せられる年間数千件の相談や、SNS・大手Q&Aサイト(知恵袋、アットコスメ等)で交わされるリアルな声を分析すると、「崩れ」に悩む消費者が陥っている共通のミスが浮き彫りになります。
都内のデパートで10年以上チーフビューティーアドバイザーを務める専門家は、店頭での観察知見として次のように指摘します。
「お客様の多くは『カバー力が足りないから崩れる』と思い込み、1回に2プッシュ以上のファンデーションを顔全体に塗りたくっています。しかし、現場で一度すべてオフし、適切なスキンケアの後に普段の3分の1の量をお肌に馴染ませて差し上げると、例外なく『こんなに薄くていいのか』と驚かれます。そして夕方になっても全く崩れないという事実に目を見張るのです」
ネット上の口コミでも、「高級ファンデを買い漁ったが、スポンジを濡らして固く絞って叩き込むように変えただけで、1日中テカリ知らずになった」「手で雑に塗り広げていた時はほうれい線にファンデが溜まって悲惨だったが、ブラシで薄膜を意識した途端に毛穴落ちが消えた」といった証言が圧倒的多数を占めています。製品そのものの価格帯よりも、肌とファンデーションの界面で起きている摩擦と膜厚のコントロールこそが、美肌の持続力を左右している現場の実態が如実に示されています。