ネット上のまとめ記事や動画では、「水道水を2回煮沸すれば透明な氷ができる」「ミネラルウォーターを使えば美味しくて透明になる」といった言説が散見されますが、これは科学的根拠を欠いた典型的な誤解です。
第一に、煮沸によって抜けるのは水に溶けた気体(溶存酸素や二酸化炭素)の一部に過ぎません。水道水に含まれるカルシウムなどの不純物は、煮沸しても蒸発せず、むしろ水分が飛んで濃度が上がってしまいます。さらに、いくら煮沸した湯冷ましを使っても、冷凍庫で全方位から急速冷凍してしまえば、残った気泡が中心に凝縮して確実に白く濁ります。丸い氷気泡を抜くコツ詳細まとめにおいて最優先すべきは、水質そのものよりも「凍結する方向と冷却速度の制御」です。
第二に、硬度の高いミネラルウォーター(硬水)を使うと、ミネラル成分自体が結晶化を阻害し、水道水以上に白く濁る原因になります。家庭で作る際、最も透明度が高くなりやすいのは、一度沸騰させて粗熱を取った水道水、あるいはスーパー等で手に入るRO膜処理された「純水(ピュアウォーター)」です。
また、丸氷シリコン型の使い方におけるもう一つの盲点が「シリコン特有のゴム臭移り」です。100均や安価なシリコン型を新品のまま使うと、氷に独特の樹脂臭が移り、ウイスキーの繊細なピート香や樽香を台無しにしてしまうことがあります。使用前には必ず、重曹を溶かしたぬるま湯(水1リットルに対し重曹大さじ2〜3杯)に半日漬け込み、煮沸洗浄を行ってから使用するのがプロの常識です。