SNSや大手口コミサイトを精査すると、イオンモール神戸南に対するユーザーの評価には明確な断絶が見受けられます。あるレビューでは「土日でも駐車場にスムーズに入れて、ベビーカーも押しやすくファミリーのオアシス」と評される一方で、別の投稿では「映画館がなくて若者向けの服屋も少ない」「かつてあったお気に入りのテナントが消えていた」といった不満が散見されます。
このギャップが生じる背景には、利用者が商業施設に抱く「イオンモール像」のズレが存在します。一般的にイオンモールといえば、広大な敷地にシネマコンプレックス、大型ファストファッション、多彩な雑貨店がひしめく「1日遊べるワンストップのエンタメ空間」を連想しがちです。しかし、神戸駅前のハーバーランド(umie)と近接するイオンモール神戸南は、当初から重複を避けるべく、まったく異なるコンセプトで設計されました。
現場を歩くと明白ですが、ここはエンタメ消費の場というよりも、圧倒的に「食」と「生活インフラ」に振り切った地域共生型モールです。この開発思想の違いを理解した上で訪れる日常使いユーザーからは絶賛され、週末の華やかなテーマパーク的レジャーを求めて訪れた層からは肩透かしを食らったような印象を持たれること、これが二極化の決定的な構図となっています。