中学地理の定期テストや高校入試で頻出するのが、移動時間を絡めた複合問題です。実務のフライト予約でも多用されるこの計算は、ステップを分けて整理すれば確実に正解へ辿り着けます。
典型的な例題として、「日本とロンドンの時差」を絡めたフライト問題を解いてみましょう。
【実践問題】
成田空港(東経135度)を5月1日の午前11時に出発した航空機が、12時間かけてイギリスのロンドン(経度0度)に到着した。ロンドン到着時の現地時刻はいつか求めよ。
この問題を一気に解こうとするとミスが発生します。以下の2ステップ解法を踏むのが鉄則です。
ステップ1:日本時間のまま到着時刻を計算する
まず時差を完全に無視し、日本時間の時計だけでフライト時間を足します。
5月1日 午前11時 + 12時間 = 5月1日 午後11時(23時)【これが日本での到着の瞬間】
ステップ2:時差分だけ時計の針を動かす
日本の標準時子午線(明石市:東経135度)と本初子午線(ロンドン:0度)の経度差は135度です。
「135 ÷ 15 = 9時間」の時差があります。
ロンドンは日本より「西」にあるため、時間は日本より遅れています(マイナス9時間)。
5月1日 午後11時 - 9時間 = 5月1日 午後2時(14時)
答えは「5月1日の午後2時」となります。この「まず出発地の時間のまま到着時刻を出し、最後に時差を引く(あるいは足す)」という飛行機移動時間計算方法を使えば、日付変更線をまたぐフライトであっても混乱せずに計算可能です。