楽曲のリリースから10年近くが経過した2026年現在も、この楽曲群の再生数が落ちない背景には、デジタルプラットフォームにおける二次創作の世代交代があります。
2024年から2026年にかけて、主要音楽ストリーミングサービス(Spotify、Apple Music、Amazon Music等)において、Dolby Atmosなどの空間オーディオ配信や可逆圧縮ロスレス配信が標準化されました。これにより、Aimer特有のブレス音(息遣い)や声のかすれ、ストリングスとピアノの静寂の余韻が極めて生々しく再現されるようになり、「高音質環境で改めて聴き直す名曲」としてストリーミングチャートのカタログ部門で急浮上しました。
さらに、ホロライブやにじさんじといった大手VTuberグループの所属タレント、次世代のネットシンガーたちが、秋の叙情歌や卒業シーズンの定番曲として『茜さす』を相次いでカバー。2025年秋から2026年春にかけてYouTubeに公開された複数の「歌ってみた」動画は軒並みミリオン再生(100万回再生以上)を記録しました。10代から20代前半の新たなリスナー層がこれらのカバー経由で楽曲の引力に触れ、再びオリジナル音源へと回帰する好循環が確立されています。