捕獲された美少女・カノンを玉座に据え、悦に入るゼラでしたが、彼の胸中は決して安らかではありませんでした。オカルトの星占いが告げた「クラブ内に裏切り者が存在する」という予言に囚われ、疑心暗鬼の狂気に呑み込まれていきます。
『ライチ光クラブ ネタバレ 結末』へと直結する最大の謎、それは「裏切りの黒幕は誰だったのか」という点です。ゼラは当初、創設者であり常識的な倫理観を残すタミヤや、その幼馴染たちを疑っていました。しかし、『ライチ光クラブ ジャイボ 裏切り 真相』を紐解くと、事態を裏で糸引いていたのは他ならぬゼラを狂信的に崇拝していた美少年・ジャイボ(雨谷博之)でした。
ジャイボは、ゼラが他のメンバーやカノンに関心を向けることを病的なまでに恐れていました。「ゼラを自分だけのものにしたい」「ゼラと二人きりの純粋な世界へ行きたい」という歪んだ独占欲から、ジャイボは星占いの紙を改竄し、無実のダフに裏切り者の濡れ衣を着せる工作を実行。さらにゼラに「光クラブの中に裏切り者がいる」と吹き込み、ゼラの精神を意図的に追い詰めて疑心暗鬼を加速させたのです。ジャイボにとって、光クラブの崩壊や仲間の死は、ゼラと魂を融合させるための前奏曲に過ぎませんでした。
一方、監禁されたアジトの中で異変を起こしていたのが機械のライチでした。『ライチ光クラブ ロボット ライチ 感情 理由』として語られるのは、カノンとの魂の交感です。恐怖に怯えることなく、自分を冷たい無機物ではなく一人の命として接し、ライチの実を食べさせ、美しいフルートの調べを聴かせてくれたカノンに対し、ライチは次第に自我と人間らしい「心」を育んでいきます。美しいものを愛し、命の痛みを理解したライチは、少年たちが互いを惨殺し合う血生臭いアジトの中で、最も高潔で人間的な知性を宿す存在へと変貌を遂げていくのでした。