現地を訪れる旅行者にとって最大の関心事は、地上約170メートルの41・42階に架かる「スカイブリッジ見学ツアー」と、86階の展望フロアへの入場体験です。この二層構造のスカイブリッジには、単なる連絡通路にとどまらない極めて高度な免震工学が注ぎ込まれています。
強風や微小地震によって左右のタワーが異なる周期で揺れた際、ブリッジを完全に固定していると応力集中で破壊されてしまいます。そのため、スカイブリッジは両タワーに完全固定されておらず、スライド式の球形軸受(ベアリング)によって可動する構造をとっています。足元に広がるKLCCパークを見下ろしながらこの構造的遊びを肌で体感できる点こそ、見学ツアーの真の醍醐味です。
86階展望デッキからは、眼下に広がるクアラルンプールの街並みや、新ランドマーク「ムルデカ118(Merdeka 118)」を一望できます。タワー直下に直結するスリアKLCCショッピングモールの利便性も抜群で、高級ブランドから地元フードコートまで完備された一大観光ハブとしての完成度は極めて高い水準を保っています。